ナイスなやつら 札幌公演

ジャニ現場の感想は全く書いていないのに、吉本の現場だけは何となく当日に残しておかないと不安な体質。後に残らないから自分の記憶頼りになってしまうからなんですけれど。ってな訳で、キングコング西野さんとノンスタイル石田さんの2人舞台。この手の舞台って初めてだから何やるんだろ勝手が全然わからん、と思ったら、要するに『本格的にコントライブ』みたいな感じなのね。以下、ネタバレ含む感想。何となく1本目と4本目は他でもまた演りそうな気はする。
タイトル表記は西野さんのtwitter参照です。4本やって、1時間半ちょっとかな。しかも日帰りだったっぽいんですよね……お疲れ様です。
・お金アラウンド(作:西野):西野さんが万引Gメン、石田さんが万引犯の設定で「本屋で万引が見付かった」ところからのスタート。展開そのものは割とわかりやすい展開だけれど「そう来るか!」「それも伏線かよ!」みたいな。伏線が綺麗に回収されるとテンションが上がるな。
・俺、バーニャカウダー知ってる(作:石田西野【アドリブ】):お洒落なイタリアンレストラン?にて、バーニャカウダーを知らない西野さんと、『知らないのに知ってる振りをする』石田さん。……というだけで、概要の説明が終わってしまうだけの話なのに、そうはさせない感じ。たぶん殆どアドリブなんだろうな……。ところで私は知っているがバーニャカウダーの知名度ってどのくらい? これ知らないと本当に面白くないと思う……。
・長いハナクソ、取れた(作:石田【アドリブ】):いや、もう、これどうやって説明するんだよ……。本当に長いハナクソを何とかする話です、としか言い様が無い。新しい高級マンションを汚さないように、か。
アカメガシワの爆弾(作:西野):これどうやら、西野さんのtwitterによると『急遽、追加した1本』みたいな感じなのですが、そうとは思えない渾身の一撃、というか、メインディッシュだったような気はする。まさか最後にうるっと来るなんて思わないよ……。最初の舞台は1920年で「もうちょっとで戦争が終わる」ことを信じた10歳の少年2人が、【近代化に向けた土地開発のひとたち】が掘り起こすことを夢見て、未来のひとに宛てた手紙を入れたタイムカプセルを埋めるが、それを掘り起こしたのは20年後、まだまだ戦争中の兵士2人で……という。いや、もう、少年たちの日常会話がアドリブなのか何なのか割とくだらなさ全開だったので、掘り起こした後の流れが、何かね……。何とも言い表せない感じで「うわあああ」て思ったので、映像ソフト化しないかなー。割と多くのひとに観てもらいたい、と思った。反戦って簡単に言い切ってしまうのもどうかとは思うんだけれども。
アドリブだと「俺お笑いの王者みたい」「俺の方が!」という、完全にM-1の話だろそれ、みたいなのめっちゃ笑った。ある意味で笑ったらいけない話だとは思うのだけれど。西野さんってM-1のこと相当引き摺ってるよね……。
何か物凄い濃い現場だったなー。本当に超面白かったし、ちょっと深いなー、とか。まさか泣きそうになるとか思っていないし。個人的には漫才とかコントとか「面白いけどキュンと来る」方が好きなのかもしれない。畳み掛けるように伏線を回収していく話とかも大好きなんだけれど。キンコンもノンスタも、そんなにコンビのネタを観たことがある訳じゃないけれど、これはこれで面白いと思ったし、ノンスタの単独も行ってみたいとか何気に思っている。あと、この2人の組み合わせが何とも言えない……同期って凄いなぁ。あと私やっぱり関西弁が好きらしい、よ、という何処とも無い報告。